中野飯山 高社山(1351.5m)、三ッ子山(982m) 2015年10月25日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:04 よませスキー場麓駅−−6:57 リフト最上部駅−−7:26 高社山 7:31−−7:37 1340m肩−−7:56 スキー場−−7:58 ゴルフ場−−8:02 林道−−8:17 三ッ子山 8:23−−8:39 林道終点−−9:03 ゴルフ場駐車場−−9:13 よませスキー場麓駅

場所長野県中野市、下高井郡山ノ内町、下高井郡木島平村
年月日2015年10月25日 日帰り
天候
山行種類一般登山(高社山)、籔山(三ッ子山)
交通手段マイカー
駐車場よませスキー場麓駅付近に駐車可能
登山道の有無よませスキー場〜高社山は道あり。高社山〜三ッ子山間は鞍部までは踏跡あるが鞍部〜三ッ子山間は道無し。三ッ子山西鞍部〜よませスキー場は廃林道あり
籔の有無高社山〜三ッ子山間は踏跡程度で薄い灌木藪あり。三ッ子山西鞍部〜三ッ子山は上部で灌木藪あり
危険個所の有無無し
山頂の展望高社山:大展望  三ッ子山:展望なし
GPSトラックログ
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コメントDJF氏の記録を参考によませスキー場から時計回りに周回。ゲレンデ内は登山道は分かりにくいが基本的にはルートはどうでも最上部リフト駅に辿りつけばいい。駅のやや東から登山道が始まり以降は明瞭。高社北1340m肩〜ゴルフ場間は刈り払い&踏跡あり。ゴルフ場〜三ッ子山間は道は無いが藪は濃くない。ゴルフ場上部を南北に走る車道は廃林道だが歩く分には支障なし




ゲレンデ最下部リフト駅 登山道案内は無く適当にゲレンデを登ることに
一直線に登る轍が歩きやすい ゲレンデを何度か横断する車道。普通車は無理
登る轍が消えてからは中央リフト下の踏跡を歩く リフト頂上駅付近の踏跡
リフト頂上駅 リフト頂上駅から見下ろす
リフト頂上駅から東斜めに踏跡が続く 登山道に入る。入口に標識無し
やっと山頂が見えた 途中に岩あり
岩から見た市街地方面 高社山山頂
高社山から見た北〜東の展望(クリックで拡大)
高社山から見た南〜西の展望(クリックで拡大)
北東へ明瞭な道を進む。 町村境界に切り開き発見。下ることに
町村境界は刈り払われ踏跡あり トラロープが長区間設置されている
すっかり落葉 道が薄くなるが目印は続く
右手にスキー場リフト駅 ここで右に下る。この先は林道法面で下れない
スキー場に出た 林道を越えて目印を辿る
ゴルフ場に出た。藪の無い境界を下る 前方が三ッ子山
鞍部でゴルフ場とお別れ 林道を横断
斜面取り付き。踏跡無し 斜面を適当に登る
尾根直上は灌木藪なので南か北に巻くのが良い もうすぐ山頂
三ッ子山山頂 林道に戻る
林道を辿ったが怪しくなる 林道を諦めて南側の尾根に取り付く
ゴルフ場最上部で廃林道に出た 下ってきた尾根(ゲレンデの奥)
廃林道上に電気柵が続く。でも電気は来ていなかった この漏電で電気柵の安全装置が働いて
電気供給が停止しているのだろう
使われていない檻 登山道の標識だが道は無い
ゴルフ場の駐車場 登山者は使えない
ススキ籔を突破してゲレンデへ出る ゲレンデ最下部到着


 高社山は「高井富士」とも呼ばれる志賀高原西端?の比較的独立した山である。おそらく火山だと思われるが見る方向によっては富士山型なのだろう。たぶん西からなら。

 ここは有名どころの山で登山コースがいくつもあるのでいつでも登れる簡単な山であるが、前日は栄村の三ッ山に登って往復25km近くを歩き+藪漕ぎで少々疲れが残っていること、当日は冬型の気圧配置で栄村方面はあまり天気がよろしくなさそうだし、前夜の雨で藪が濡れた状態と予想され、DJF氏と違って寒い中で濡れた藪漕ぎは勘弁してもらいたい。そこで登山道があって雨雲から比較的離れた場所、標高の高社山の出番だ。ここは資料を先週準備済みであり、突然の計画変更でも地形図無しで登る事態にはならない。

 印刷した地形図の他にDJF氏の記録も持ってきた。高社山だけ検索すると山のように記録がヒットし、そのほとんどが赤岩から登るコースであるが、高社山には他に三ッ子山と飯盛山のおまけが付いてくるのが赤岩からだと効率よく登ることはできない。よませスキー場から登るのがお得だろうと考えた。三山で検索をかけるとDJF氏の記録がヒットした。長野北部の変な山の大半はDJF氏は既に登っている。おかげで登山道の位置など調べる必要がなくなった。

 登山口に向かう前に車に積みっぱなしの資料を探したが、DJF氏の記録はあったが地図が見当たらない。まあ、DJF氏の記録の最後に地図が掲載されているので大丈夫だろう。

 カーナビに導かれてよませスキー場ゲレンデ最下部に到着。車道途中に「登山口」の案内標識があったがそれっきりでゲレンデに出ると何も標識は無い。しかしDJF氏の記録によるとゲレンデを適当に登って最後は最上部リフト駅付近に登山道があるとのことなので、細かいことは気にしないでまずは上を目指す。天気は曇りで北風がかなり冷たい。昨日の暖かさからがらりと季節が変わった。手袋は冬用の厚手のものにし、最初からダウンジャケットを着て出発。

 ゲレンデはリフトを挟んで左右にあるが、右側(東側)ゲレンデの轍を登ることにする。結構な傾斜だがゲートは無く車進入禁止の看板も無く、クロカン車なら登れるだろう。帰りには軽トラが上がっていった。轍は一直線に登っていくので効率的に高度を稼げる。

 直線的に登る轍はゲレンデを横断する林道にぶつかって消えてしまう。上部はまだゲレンデが続いているので適当にゲレンデを歩くが、刈られた草で足元ラッセル状態で抵抗が大きい。草が刈られているだけマシだが草が無い轍より格段に歩きにくくなった。DJF氏の記録を見るとゲレンデ東端に登山道があるとのことで横切るとありました。草が無くハゲて土が出た筋が。ちょっと滑るが格段に歩きやすくなった。ゲレンデ最上部までこの道を辿った。

 再び横方向から薄い車道が横断。これが地形図に出ているゲレンデをジグザグに登っていく車道らしい。普通車では無理な路面状態でジムニーくらいの車が適しているか。地形図通り何度も横切るが上に行くほど道が薄くなっていた。

 登山道はゲレンデ最上部のリフト駅東側に出て、斜め右(東)へと続いていた。ここにも案内看板は一切無し。スキー場最上部の平坦地が終わると登山道に突入。今度は両側は潅木藪なので道は明瞭。刈り払われて藪漕ぎは無い。しかし登山口に標識も無い。やはりこちらは高社山のサブルートらしい。

 尾根道を辿ると大きな露岩が登場。右から回り込んで上に出る道があり展望良好。冬型気圧配置の名残で雲が多目で遠くまで見えないのが残念。東を見ると2000m級は雲がかかっているが、それより下は雲は無く、もしかしたら栄村の藪山でもよかったかなぁとちょっとばかり後悔。

 標高の割に樹林は低く矮小で森林限界の様相だ。しかも最近毎週悩まされた笹や根曲竹は一切無し。北志賀高原とそれほど距離は離れていないのにこんなに植生が異なるとは驚きだ。

 緩やかな尾根を登りきると高社山山頂。祠があったり山頂標識があったり展望ステージ、展望盤など賑やかだ。ただし早朝でまだ無人。もともと周囲の潅木は低く見晴らしをさほど妨げないが、山頂部は潅木も無く開けた場所で展望がいい。ただし今日は雲が出ていて北アは雲の中で飯綱山がやっと見える程度だった。晴れていれば間違いなく後立山の大展望だろう。徐々に冬型の気圧配置が緩んできているので時間が経過すれば晴れると思うが、今は日当たりが無く風も強く気温は0度。寒さで長時間休憩できる状況ではなく写真だけ撮影して出発することにした。

 山頂から登山道は西方向、北方向へも続き、どちらも私が登ってきた南側よりも道幅が広く立派だった。DJF氏は次の三ッ子山へは往路のゲレンデを一度下って東を巻く車道に乗ったが、これだと遠回りになるのでできれば町村界を直線的に下りたい。ただし道が無ければ潅木藪で、その濃さによってはゲレンデを迂回した方が早いだろう。まずはどんな植生か確認する必要がある。

 北への道を進んで平らな肩で右手に下る踏跡が存在しないかと探しているとありました! テープが付けられ不完全ながら刈り払いまでされている。間違いなく町村界だろう。この道がどこに下ろうがおおよそ東方向なら問題無し。途中で林道にぶつかるようならそのまま下ればいいし、ぶつからないほど方向が違うなら針路変更すればいい。

 幸い、刈り払いはほぼ東へと続いていて林道に出られそうだ。傾斜はかなり急で今の時期は落ち葉で覆われ、しかも昨夜の雨で濡れて滑りやすい。しかし驚いたことに延々とトラロープが張られているではないか! 数年程度は経過していると思われるが切れそうなほど劣化していないので、この道はそこそこの頻度で手入れされているようだ。周囲の潅木藪は薄いし落葉し笹も無いので下方の見通しは比較的よく、尾根地形がはっきりしないだだっ広い斜面だが安心して歩けた。少なくともここは崖で行き止まりは無いだろう。

 やがて傾斜が緩んで樹林帯の背も高くなるが落葉して見通しは比較的いい。右手にスキー場リフトが登場。最後はゲレンデ北側に沿って下り、歩いてきた小尾根末端手前で木の幹に右矢印ペイントが登場。無視して尾根末端まで行ってみたが林道開削で法面化して下れなかった。そのための目印らしい。

 ススキ藪を突破してゲレンデへ。適当に下るとゴルフ場最上部へ到着。目印はゴルフ場境界より僅かに北側の樹林帯に続いているのでそちらに入ってみたが、今までより道は格段に薄くなり藪で歩きにくくなったのできれいに刈り払いされたゴルフ場境界の電気柵脇を歩いた。DJF氏が歩いたときは電気が来ていたそうだが今回は間違いなく停電していた。それとも早朝で営業していなかった? 真相は後ほどわかる。まだ早朝でこの付近のゴルフコースに人の姿は無かった。

 鞍部でゴルフ場から分かれて左手の藪に入るとすぐに林道が登場。ここは突っ切って斜面に取り付く。もう三ッ子山は近いので目印は気にせず適当に斜面を登る。尾根直上はツツジ藪があるので南側にずれて登るのがいいようだ。最後は北側にずれて三ッ子山山頂到着。

 周囲は樹林に囲まれて展望無し。境界標識の目印用らしいテープはあるが山頂標識もなし。高社山からすぐ近くだが道が無いので訪問者は滅多にいないようだ。

 DJF氏は東に下って飯盛山も周回しているが、私の方は昨日の疲れもあることだしこのまま車へ向かうことにした。往路を戻ってゴルフ場最上部へ出ると地形図に記載された林道終点登場。廃林道で林道上に電気柵が設置されている。この電気柵はゴルフ場駐車場まで林道上を延々と続いていた。その途中、電線が碍子から外れて地面に接触している区間があり、おそらくここで漏電して安全装置が働いて電気供給が停止しているのだろう。まともな電気柵の安全対策はかなりしっかりしていて、人間や動物が触ってショックは感じても怪我をしないような仕組みになっている。その安全対策の一つが漏電検知なのだ。

 林道はほぼ等高線に沿って付けられていて非常に緩やかな傾斜。林道始点に近い場所には登山道の案内標識があったが、標識付近の斜面にはそれらしき筋は無かったし、もしかしたらこの林道が登山道? いや、これは上に向かっていないから林道からゲレンデに出る道が昔はあったのかもしれない。

 林道終点(始点)はゴルフ場駐車場。ゴルフ場利用者以外は駐車するなと書かれた看板あり。スキー場から登り始めるより標高差で約100mお得だが登山者が使ってはいけない。

 駐車場からゲレンデに下る道は見当たらず、ススキに覆われた急斜面を下ってゲレンデへ。ゲレンデ最下部まで500m程度で一台増えた車が見えていた。

 ちょうどゲレンデ最下部に到着したら単独男性が入れ違いでゲレンデを登っていった。何度かここを歩いているような感じで、私との立ち話を終えたら迷うことなくゲレンデを上がっていった。白馬方面からやってきたようで、あちらはもう白くなっていたとのこと。

 次にやってきた男性は対照的にゲレンデ下部でウロウロ。初めてここにやってくるハイカーならこれが普通の反応だろう。周辺には登山道の案内標識は一切見当たらない。車の中で着替えを終えたので外に出て男性を捕まえてルート説明。要点だけ覚えておけば大丈夫だろう。上空の雲はどんどん薄くなって青空が広がってきており、これから登ると山頂も晴れて後立山が見えるかもしれない。


 まとめ。高社山と三ッ子山をまとめて登るなら今回の町村界の切り開きは利用価値が大。ただし、真昼間でゴルフコースに人がいる状態だと境界線を歩いていいのやら。その場合は唐松植林帯を歩くがここは刈り払いはなく潅木と薄い笹がちょっとばかり邪魔だ。クロカン車ならゲレンデ内をゴルフ場駐車場と同じ高さまで入っておけば少し労力削減になろう。ジムニーならゲレンデトップまで入れるかもしれない。少なくともゲレンデには車進入禁止の看板等は全く見かけなかった。

 

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